待ち合わせの「場所」「時刻」「時間」を決めよう

「自宅への避難が難しければ、最寄りの避難所や避難場所を家族の待ち合わせ場所にすればいいよね」と思いますが、避難人数が何百人や何千人の中で家族を探し出すのは大変な労力です。
家族を探したり、心配でストレスを溜めたりすることは、不安の多い災害時では避けたいですよね。
そのためには待ち合わせの「場所」「時刻」「時間」を決めておくことが大切です。



【災害時に家族と合流するために、決めておきたい2つのポイント】

1 家族との待ち合わせ場所
災害時には、建物倒壊や土砂崩れなどの二次災害の危険があります。
安全のため、指定された避難所や避難場所などを待ち合わせ場所に選びましょう。
念のため、第2候補くらいまで決めておくと安心です。
もし自宅を待ち合わせ場所にする場合でも、自宅が倒壊する恐れを想定し、第2候補までは決めておきましょう。
災害時の混乱で探し出せない可能性もあります。
待ち合わせ場所はできるだけ、具体的な目印があるところに決めることがポイントです。
防犯面を考えて、人目につく場所がいいですね。

「〇〇学校の鉄棒の前」、「△△公園の銅像の前」など

2 家族との待ち合わせ時刻と時間
被災した場所によっては、待ち合わせ場所に到着するまでに時間がかかるかもしれません。
不要な労力を使わずに確実に会うために、あらかじめ家族と待ち合わせする時刻と時間を具体的に決めることがポイント。
防犯面を考えて、明るい時刻を指定すると良いでしょう。

「1日2回 ①午前11時から15分間 ②午後3時から15分間」など




私が小さい頃、友達と待ち合わせる時にはほぼ必ず「いつ」「どこで」「どのくらいの間」待ち合わせるか、事前に決めていたことを思い出しました。
携帯電話が普及している今、あいまいな点があったとしても電話をすれば合流することができます。
でも、災害で携帯電話が使えない状況になったら…?
きっと同じ避難場所にたどり着いたとしても、探し出すのに相当な時間と労力がかかるでしょう。
全員がバラバラだった場合など、考えるだけで胃が痛くなりそうです。
一人での行動が増える小学生以降の子どもたちも、外遊びが減っている現代は待ち合わせに不慣れな子は多いでしょう。
具体的に待ち合わせの「場所」「時刻」「時間」を決めて、全員が共有する。
これが災害時には平時より重要になってくると思います。



◆実際にやってみた体験レポートはこちらから
「被災時の家族の合流について話し合いました!」ママ記者体験レポート

◆紹介
佐々木 恵美子(ササキエミコ)
防災士の資格を取り、「防災V.C伊豆の国」に所属。
伊豆の国市防災指導員として活動中。(伊豆の国市在住)